むかわの農畜産物

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収穫の様子

明治26年から米づくりが始まり米単作地帯でしたが、米の需給の不均衡に伴う生産調整により、畑作物・野菜・花き・肉牛などを取り入れた複合経営へと変化しています。
『安全でおいしいものを消費者の食卓へ』が、農業者の想いです。

※以下、札幌ドーム敷地面積という表現が出てきますが、札幌ドームの敷地(ドーム・屋外サッカー練習場・駐車場等) 面積は、約307アールです。

水稲

JAむかわの水稲

令和2年度の鵡川地区の水稲作付け面積は、約900ヘクタール(札幌ドーム敷地面積の約294個分)。
良食味米の「ゆめぴりか」「ななつぼし」が主に作付けされています。

ラジコンヘリとコンバイン

例年、5月中旬~下旬に田植機利用による移植が行われます。病害虫防除に、近年はラジコンヘリコプターが活躍。9月下旬頃には、コンバインによる収穫作業が行われます。
手植え・鎌を使った稲刈りは、昔の話しとなってきました。

畑作物

転作田や一般畑に色々な作物が作付けされています。令和2年度作付け主要農産物は以下です。

大豆畑

大豆

栽培面積は、スズマル大豆186ヘクタール、黒大豆106ヘクタール。
スズマル大豆は、納豆用として栽培されています。

小豆畑

小豆

栽培面積は、84ヘクタール(札幌ドーム敷地面積の約22個分)。
「あんこ」などの加工に利用されています。

秋小麦畑

秋小麦

栽培面積は、129ヘクタール(札幌ドーム敷地面積の約43個分)。

甜菜畑

甜菜(てんさい)

栽培面積は、96ヘクタール(札幌ドーム敷地面積の約35個分)。
砂糖の原料として、道内の製糖業者に出荷されます。

野菜

トラクター

鵡川地区の野菜作りは、昭和51年に4人の農家の女性が地区内で販売したことが始まりです。

日照時間が長く、降雪量が少ないという気象条件を生かし、ハウス栽培(主に、トマト・ホーレン草・レタス・ニラ等)が盛んで、鵡川地区では約1,800棟のハウスがあります。

令和2年度作付け主要農産物は以下です。


ジャガイモ畑

ジャガイモ

栽培面積は、47ヘクタール(札幌ドーム敷地面積の約20個分)。通常時期の出荷用の他に、積雪が比較的少ない地域特性と有利販売をねらいに、4月中旬に種芋を植え付けし、7月下旬から出荷する早出しの栽培方法を取り入れ、消費者にいち早く「鵡川産馬鈴薯」を届けています。
  栽培品種は主にメークインで、関東・関西方面に出荷されています。

カボチャ

カボチャ

栽培面積は、101ヘクタール(札幌ドーム敷地面積の約31個分)。5月に苗を定植し、8月~9月に収穫されます。
栽培品種は主に「くりごろうカボチャ」「えびすカボチャ」で、関東・関西方面に出荷されています。

トマト畑

トマト

栽培面積は、25ヘクタール(札幌ドーム敷地面積の約9個分)。日照時間が長い気象条件を生かし、ハウス栽培が盛んです。品種は「りんか」と「麗月」が主流。
共同育苗センター又は自家で苗を育て、5月に定植。7月~10月頃まで収穫が続きます。
農業者は、収穫したトマトをコンテナに入れて農協集出荷場に運びます。その後は、トマト選別機で約20種類の規格に分けられ、箱詰めされます。

生食用として、主に関西・東海・九州方面に出荷されています。

ホーレンソウ畑

ホーレンソウ

栽培面積は、12ヘクタール(札幌ドーム敷地面積の約7個分)。収穫は4月~11月の期間で、1棟のハウスでは年間3~4回収穫されます。
越冬ホーレン草とは、11月に播種。一端ビニールをとりはずします。翌年2月頃にビニールを被覆し、無加温で育て4月下旬頃から収穫が始まります。

収穫の様子

5月から10月頃までは、農業者が収穫したホーレン草をコンテナに入れて農協集出荷場に運び、その後はパートさんにより選別・袋詰め・箱詰めされ、主に道内及び関西方面に出荷されています

レタス畑

レタス

栽培面積は、26ヘクタール(札幌ドーム敷地面積の約9個分)。朝取りレタス(朝に収穫された品物が、その日の内に店に陳列される)として、11月下旬に共同育苗ハウスで播種し苗を育てます。12月中旬頃から定植し、無加温ハウスで育てられ、3月頃から収穫・出荷されます。
露地栽培は、春の定植作業に始まり秋まで栽培・収穫されます。生食用として、主に札幌・苫小牧・旭川の道内に出荷されています。
お店で、生産者の顔写真付で陳列されているのを見たことありませんか。

キャベツ畑

キャベツ

栽培面積は、45ヘクタール(札幌ドーム敷地面積の約14個分)。3月中旬に共同育苗施設で種まきし、苗を育て、4月下旬から移植機械を使って植え付けしていきます。6月下旬から収穫が始まります。
  生食用として、主に道内、道外では関西、沖縄まで出荷されています。

ニラ畑

ニラ

栽培面積は、2ヘクタール。野菜の中で、1月から出荷されることから冬期間に農業収入を得られる品目です。
積雪が少ないことから、暖房ハウスもありますが、二重・三重被覆材を用いて無加温による栽培も行われており、主に道内向けに出荷されています。

花き

花スターチスカーネーション

鵡川は、冷涼な気候、長い日照時間、比較的雪が少なく、火山灰系の土質が多い。このように、気候や土質が花栽培に適していることから、昭和63年から複合経営の品目として花の生産が開始され、通年で栽培・出荷を行っています。
高品質な花きの安定出荷を目指し、新品種や新技術の導入や栽培講習会など行っています。
現在、アルストロメリア、カーネーション、スターチス、リシアンサスなどが切り花として、『夢シリーズ』の箱に入れられ関東・関西方面並びに道内向けに出荷されています。

  令和2年度
花栽培農業者 :13戸
総出荷本数 :3,532千本

肉牛

肉牛

昭和48年に複合経営の経営基盤強化として島根・岡山両県から繁殖用の雌牛を導入。40年余の年月をかけて改良を繰り返し、肥育素牛として高い評価を得て、市場での一頭あたりの平均販売単価も他の市町村より高値取引されています。
また、平成元年からは肥育牛生産に取り組む農業者もあり、「むかわ和牛」として好評を得ています。

  令和2年度
和牛飼育農業者 :32戸
飼育頭数 :1,104頭(繁殖雌牛)
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