野菜の共同選果最盛期を迎える
■ホウレン草
6月に新しい自動包装機を導入し、従来の機械より20%も能率が上がり、日量700ケースを超える量が処理できるようになりました。
鮮度保持材「P-プラスフィルム」でパックされ、道内外市場に出荷されています。生産にあたっては、トレーサビリティ(栽培履歴)や残留農薬等のポジティブリスト制度を遵守し、鵡川を代表する野菜として日々励んでいます。
※「P-プラスフィルム」は、青果物の呼吸作用をコントロールし、採れたての状態を保持する包装資材で(株)住友ベークライト社製。JAむかわでは、ホウレン草にP-プラスフィルムを15年前から使用しています。
新しく導入された自動包装機によるホウレン草の選果作業 |
P-プラスフィルムに包装されたホウレン草 |
■トマト
7月下旬より選果が始まり、日量4,000ケースを関西市場を中心に出荷しています。選果場では、パートやアルバイト、他部門の職員の応援も含め約30人で対応。8月から10月にかけてフル稼働が続きます。規格・品質の統一を図り糖度も高く市場・消費者からの評価も上々です。
トマト部会長の中奥三徳氏は今年度の目標を収穫量1,500トン、販売高4億5千万円とし、秀品率6割を目指し品種も消費者の評判がいい「りんか409」が全体の6割になっています。
安全・安心への取組において北海道の「イエスクリーン」に認定されており、有機質肥料の使用により更においしい鵡川産トマト作りに励んでいます。
※「イエスクリーン」は、YES!clean農産物表示制度として一定の基準を満たしたクリーン農産物に表示しているもの。土作りを基本とし化学肥料・農薬を最小限にし、安全・良質な農産物の生産を推進しています。
トマトの選果と箱詰作業 |
■絹サヤエンドウ
7月上旬より選果が始まり、1日130ケース余りを主に関西市場に出荷。ベルトコンベアーで流れてくる絹サヤを目と手で素早く分けていきます。根気と経験を要する作業をベテランの4人のパートで行なっており、9月中旬頃まで続きます。
絹サヤは高収益の作物ですがその分手間もかかり、最盛期には70戸余あった生産者も今は僅か9戸となっています。もっと量が欲しいと市場から要望されますが難しいところ。しかしながら栽培履歴の記帳に全員が取組、安全・安心な絹サヤ作りを続けています。
絹サヤの選果作業 |
箱詰めされた絹サヤ |