米初検査全量1等・食味も上々
2012.10.05
胆振管内JAむかわの営農部検査場で10月1日、米が初出荷され、最初に検査を受けた6名全員が全量1等と低蛋白米となり、山口憲造町長、中奥武夫組合長からお祝いの言葉とお酒が贈られました。初検査を受けたのは(有)遠藤ファームの819袋(30kg)をはじめ、前田良紀さんと加藤光昭さんは「ゆめぴりか」126袋を、奥村義正さん、松浦繁雄さんと林均さんは「ななつぼし」他をそれぞれ出荷しました。
生産者は夏の猛暑や長引く残暑による収量減や品質低下を心配し、収穫間近の豪雨や台風にも気をもみました。刈取適期を迎え、生産者は収穫、乾燥調整に努め、昨年より2日早い初出荷となりました。収量、低蛋白も昨年を上回る好結果となり、民間検査員の高橋政一営農部長は、今後の検査に期待が持てると明るい表情を見せました。初日の検査数量は7,459袋(30キロ紙袋)でほぼ全量1等米となり、高品質米は41%でした。ホクレン苫小牧支所米麦農産課高橋宏彰課長は「胆振の作況指数は108となり、蛋白も低めで品質食味共に順調」と話しました。
JAむかわの検査体制は職員6名が交替で民間検査官として検査に当たり、米の出荷期間中は各部署から男性職員の応援体制がしかれ、米のはい積み作業等を受け持ちます。鵡川地区はかっては米の一大産地として、減反以前は22万俵(60キロ)を出荷していましたが、今年は一般加工米も含め、45,821俵(60キロ)の出荷計画となっています。しかし、秋と言えば米の収穫、出荷と賑わい、鵡川農業を支え続けてきた基幹作物に変わりはありません。今年も豊穣の秋を迎え、JAむかわの米検査は最盛期を迎えています。
山口町長からお祝いの酒を贈呈された奥村義正さん(奥様)
中奥組合長からお祝いの酒を贈呈される林均さん
一等米出荷を祈念して記念撮影