新集荷場でホウレン草共選始まる
2013.05.30
胆振管内JAむかわで今年3月に竣工した農産物集出荷貯蔵施設で、5月13日から自動包装機械によるホウレン草の共同選果が始まった。選果場では生産者が前日の夕方、根切り、下葉処理したほうれん草を一晩予冷庫で冷やし、翌朝一連の共選作業を13名の臨時職員が行う。流れ作業はホウレン草を170グラムに計量し、自動コンベヤーに乗せ、「Pプラスフイルム」(青果物の呼吸作用をコントロールして採れ立ての味と栄養を保持する鮮度保持用包装資材)に自動パックされてきた製品を1箱(3.4キログラム)に20袋を詰めて梱包する。
今年は例年にない春先の低温、日照不足が続いたが、ほぼ同時期に共選を開始し、品質、食味共に良好だ。等級はAA・BA・CAの3等級に厳選され、道内や関西方面に出荷している。「価格は一箱3,000円前後と高値だが、他産地の出荷も増えるので価額は平年並みになる見込」と國重俊介課長は話す。下旬頃からは収穫量も増え、共選場も1日稼働となり500ケースを処理する予定。共選場は5月から11月上旬まで約半年間稼働し、最盛期は1,000ケースを超える。出荷は統一ブランド名「東いぶり広域」で出荷し、市場や消費者にも好評である。
ほうれん草部会(今村慎治部会長)では、今年もトレーサビリティ(栽培履歴)や残留農薬等のポジティブリスト制度の遵守を徹底させていく方針。また國重課長は「消費者のニーズに合った新品種の導入も視野に入れ部会と一丸となって取り組みたい」と話し「安心安全なむかわのホウレン草を食して頂きたい」。
今年度のホウレン草作付け戸数は73戸。作付面積は4,200アールで2億2千万円が販売目標である。
参照
この時期の平年並み価格とは平年2,000円前後で推移している。