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JA青年の主張最優秀賞

2014.12.15

日胆地区「JA青年の主張大会」には4名が出場し、新規就農者の宮川正太郎さん(35歳)が最優秀賞を受賞した。テーマは「2008年~現在、そして未来へ」。海上自衛官から農業の道を選び、新規就農者として独立した経緯と、家族や青年部盟友に支えられ、就農3年目を迎え現在の姿を主張にした。宮川さんが農業を志したのは7年前。29歳の時だった。海上自衛官から新規就農の道のりは平坦ではなかった。宮川さんは「その困難さを乗り越えさせてくれたのは実習先の(株)小坂農園やむかわ町担い手育成センター、JA青年部、多くの農業者の支援があったから」と7年間を振り返り、感謝する。宮川さんを農業に駆り立てたのはテレビで生産法人で働く若者の姿をみて「これだ!」と直感した。自由に仲間と共に野菜作りに没頭する姿勢に憧れ、農業の世界で生きたいと転職した。教員をしていた父親が定年後直ぐに亡くなった。余りにも早い別れだった。生前に「退職をしたら農業をやりたい」父親の言葉が心の底に残っていたからかも知れない。平成19年、初めて訪れたむかわ町。実習先は水稲、畑作、蔬菜と幅広い農業経営と加工も手がけていた。宮川さんは社員や実習生の中で農業経験ゼロ。「肉体的にも精神的にも辛かったが、負けず嫌いの性格で2年間をクリアした」と話した。心身共に鍛えられた宮川さんはむかわの人たちや人間関係の絆を深めるためにむかわ町連合青年団に入団。地域の祭や花壇整備など積極的に活動の幅を広げていった。JA青年部にも加入し、同年配の盟友と接し、「独立して農業経営をしてみたい」との強い思いに駆り立てられた。平成22年むかわ町の研修農場が設立され、小笠原弘義さんと共に第1期生となった。ハウス建てから始まり自分たちの手で8棟のハウスにニラやレタス、トマトを栽培し、独立までの栽培技術や農業経営を実践した。2年間は瞬く間に経過した。失敗で挫折しそうになったが、「農業者になるんだ」との夢を諦めることはなかった。修了式と同時に土地を貸してくれる人がいて、独立の道が開けた。母親も慣れない農作業を手伝い、正太郎さんを助けた。伴侶もでき、こどもが誕生した。多くの人たちに支えられ宮川さんは農業経営者となり、経営も良好だ。夢を成し遂げた宮川さんの新たなる目標は自分の歩んで来た体験をこれから就農をめざす人たちを助け、恩返しをすることである。発表後、「緊張した」と力を出し切った宮川さんは一言。「最優秀賞宮川太郎さん」と発表されるとセンターの事務局やJAむかわの青年部から大きな拍手がわいた。12月4日札幌で開催された全道大会において、宮川さんは最優秀賞を受賞しました。

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