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年頭挨拶

2016.01.05

代表理事組合長 長門宏市

新年明けましておめでとうございます。

組合員の皆様をはじめ、ご家族の皆様には希望に満ちた新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。また、農協事業各般にわたりご理解ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

昨年を振り返りますと、農協改革法案の成立、TPP交渉の大筋合意という農業・農協に極めて大きな情勢変化があったところです。

特に、TPP交渉については、北海道農業や経済に大きなダメージを与えることから、官民一体となり運動を行ってまいりましたが、残念ながら10月5日米国アトランタにおいて大筋合意に至りました。

さらに、大筋合意後も合意内容を小出しに開示したり、未だ非関税障壁など明らかにされてない内容も多く、強い憤りを覚えるところです。

農林水産物全体では8割が関税撤廃、さらに聖域として国会決議した重要5品目では3割が関税撤廃となるなど、かってない農産物市場開放の方向が示されました。

しかし、政府・与党は「重要5品目や国益を守った」と説明しておりますが、多くの生産者は大きな不安と強い不信や憤りを抱いております。

JA北海道大会で決議した「強い農業」実現のためにも、北海道農業の実績や状況を十分理解頂く強い働きかけが必要であり、我々が持つ不安が払拭される農業政策を求めてJAグループが一体となり行動してまいりますので、改めて皆様のご理解とご協力を申し上げるところであります。

さて、本町における昨年の農業は、3月の大雪や10月の台風接近による暴風雨により一部被害がありましたが、総じて天候に恵まれた年でした。しかし、全国各地では広範囲に、記録的な集中豪雨や台風の被害が発生しており、気が抜けない年でした。

厳しい農業情勢でありますが、農畜産物の販売額は、昨年を大きく上回る49億円を越える見込みとなりました。このことは、天候に大きく左右される農業ですが、組合員の皆様の栽培に対する熱意と努力、また関係機関のご支援の賜と衷心より敬意を表し、感謝申し上げるところです。

農協運営につきましては、組合員の深いご理解ご協力により、計画を上回る状況で推移しており、改めて皆様方に深く感謝申し上げるところです。

昨年は、車両整備事業を見直し「資材・農機センター」として新たな体制で11月16日にスタートいたしました。今後、さらに皆様のご意見を頂き、利便性が良く、コスト削減に向けた取り組みを進めてまいります。

また、地域農業や農協の課題について、繁忙期でありましが、地区別懇談会で協議頂いたことに感謝申し上げます。

頂いた貴重な意見を生かしながら、鵡川農業の方向性をお示しし、具体的な取り進めを図るためには、皆様とともに課題や目標を共有することが重要であると考えております。農業・農協を取り巻く環境は予断を許さない状況ですが、組合員皆様方の経営安定のため最大限の努力をして参ります。

「組合員資産造成・農協資本増強運動」については、皆様のご理解を頂いているところでありますが、確実に実施に向けてご協力をお願い申し上げるところです。

農業情勢や経済情勢、高齢化や少子化問題、さらに国際情勢など国内外の情勢は目まぐるしく変化しており、課題は山積みですが、「組合員の皆様が結集する力」と「これまで培ってきた複合経営」が鵡川農業の礎であると確信し、農業者が将来に希望を持ち、安心して営農に取り組み、さらに次世代につなぐことができる農業を実現するためにも、役職員あげて組合員の付託に答えるよう努めて参ります。

最後になりますが、本年も豊穣の秋を迎えられますことと、皆様方の益々のご健勝を心からご祈念申し上げ年頭のご挨拶といたします。

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