女性農業者懇談会・JAむかわ初の取り組み
挨拶する長門組合長
JAむかわは1月17日、初めて女性農業者懇談会をむかわ町農業センターで開き、15名が参加した。長門組合長は、昨年度の台風災害状況や農協改革情勢などについて話した。
懇談内容の農業・農協の組織的課題や農協結集力向上運動について今村常務が説明し、「農業経営の中で女性の占める位置は大きい。女性の経営参画は当たり前の時代となっているが、当JAでは地区別懇談会で女性の出席が少ないので、今回の開催となった」と話した。
野脇えり子女性理事は「懇談会形式で開催していますが、農協に対する意見や新規就農された方の農業の思いなど気軽に話して」と呼びかけた。
新規就農した女性からは、レタスの出荷時間の延長や荷受レーンの増加を要望された。
その他に「新規就農し幼児を育てている人も多くなってきているので、農協が主体となり若いお母さんの子育てサポート体制が必要なのではないか、農協から行政への働きかけをしてもらいたい。また、今後の課題として親の介護が有り、JAで介護施設を運営しているところもある。この点についても行政と農協が密接な関係を築いているので考えて頂き、農業者が働きやすい環境を整えてほしい」との要望が出された。
長門組合長は「貴重な意見で同じ悩みを持っている方も多いと思う。即答はできないが勉強させてほしい。意見や要望は出来ることから改善し、出来ない事はなぜ出来ないかをきちんと説明していかなければならない」と真摯に答えた。
また、「若い職員の農家巡回や生産部会の勉強会、出荷目慣らし会についても女性対象日を設けてほしい」「女性組合員の加入方法やメリットなどを説明してください」などの質問が出された。
参加女性からは「今回、役員と話しができる貴重な機会だったので、今後も継続してほしい」との意見が多く出された。長門組合長は「貴重な意見を直接聞かせてもらうことが大切なので、今後も開催していきたい」と話した。