ほうれん草共同選果・栽培歴46年安定供給
2017.6.20
手さばきか鮮やか
手前のラインに流し袋詰め
JAむかわの農産物集出荷施設では5月11日から自動包装機械によるほうれん草の共同選果を開始した。6月20日、共選場では11名の臨時職員が、前日の夕方までに生産者が根切り、下葉処理し、一晩予冷したほうれん草を手際よくそれぞれの持ち場で作業などを行っていた。
パックは鮮度保持用包装資材「Pプラスフイルム」を使用することで、呼吸作用をコントロールし、採れ立ての味と栄養を保持する。
6月に入っても長雨や曇天の日が続いたが、冷涼な気温が上質なほうれんに仕上げ、食味と品質は上々の出来となり、主に道内や関西方面の市場に出荷している。
現在、共同選果場では毎日300箱を処理しているが、11月上旬までの6ヶ月間稼働し、最盛期は800ケースを超える。
蔬菜園芸の阿部将太係長は「JAむかわのほうれん草は先駆的役割を果たし、46年目を迎えた。品質も良く安定した蔬菜として需要も多い」と話す。ほうれん草部会員は現在61名。昨年度は台風などの災害で、1億9千7百万円と2億円を切ったが、今年度は2億円を上回る販売目標としている。
ほうれん草部会(辻野寛幸部会長)はトレーサビリティ(栽培履歴)や残留農薬等のポジティブリスト制度の遵守を徹底し、安心、安全を第一に毎年、生産努力を続けている。