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長門組合長・年頭挨拶

2019.01.01

代表理事組合長 長門宏市

新年あけましておめでとうございます。
 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 組合員の皆様におかれましては、ご家族お揃いで輝かしい新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。また、日頃より組合員の皆様、そしてご家族の皆様をはじめ、関係機関の皆様のご指導、ご支援を賜っておりますことに衷心より厚くお礼申し上げます。

昨年は、3月の融雪水による作物被害、また6月以降の長雨や低温による生育不良、さらに台風21号による風害・塩害、そして直後の9月6日午前3時7分、いままで経験したことのない地震により、甚大な被害が発生いたしました。被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
 特に、「北海道胆振東部地震」では、組合員をはじめ町民全員が被災し、生活や営農の再建に向け、不安な日々を送られていたことと存じます。そのような中、地震直後から、系統連合会をはじめ近隣農協などの皆様により、人的・物資の両面で支援を頂きました。あらためて、関係機関に感謝申し上げるとともに、当農協としても、最大限、組合員の復旧、復興に取り組んでまいります。
 また地震は、農協の施設にも大きな被害を与えました。特に、賃貸施設(セレス店)、給油所、共選施設、乾燥調整施設、農業倉庫の被害は甚大であります。また農業倉庫は、全体の34%が取り壊し又は大規模な修理が必要な状況です。乾燥調整施設や農業倉庫は、コスト低減や競争力向上、さらに地域農業維持するためにも重要な役割を担っている施設であり、国などへ支援を要請し、再建に向け取り進めているところです。
 農業倉庫内に保管してある農産物にも大きな被害が発生し、復旧には数週間かかる状況でした。しかし、9月11日から、被災しているにもかかわらず多くの農業者をはじめ近隣のJA青年部、そして関係機関の方々、延べ200人の協力を頂き、3日ほどで後片付が終わり、いち早く農産物を出荷することができました。
 組合員と役職員、さらに関係機関が一体となって復旧する姿に、協同組合の力強さを感じるとともに、「農協は農業者による農業者のための組織」であり、この結集力があれば、未曾有の災害を乗り切っていけるものと確信したところです。
 あらためて、ご協力頂きました多くの皆様に感謝申し上げるところです。

国際的には、TPP11や新たにアメリカとの二国間交渉など、早急に進めようとする大幅な市場解放に対し不安があります。
 このような中、JAグループ北海道として、政府や与党に対し強く働きかけを行ってきた経過にあります。引き続き北海道農業の実績や状況を十分理解頂き、我々が持つ不安が払拭される農業政策を求めて、JAグループが一体となり行動してまいりますので、皆様のご理解とご協力を申し上げるところであります。

さて、本町における昨年の農業は、災害が多発し、販売額は44億円の見込みであり、平成29年度実績や今年度計画を大きく下回る状況です。組合員の皆様においては、地震や台風による災害により、営農計画作成に苦労されているところと存じますが、関係機関と協力し組合員皆様方の経営安定のため最大限の努力をして参ります。
 農協運営につきましては、地震による甚大な被害が発生し、組合員の営農や生活の基盤である施設等の復旧を最優先にすすめていることから、今年度の経営収支は非常に厳しい状況です。
 一日も早い共同利用施設の復旧には、皆様が積極的に農協事業をご利用頂くことが不可欠ですので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
 課題は山積していますが、「組合員の皆様が結集する力」と「これまで培ってきた複合経営」が鵡川農業の礎であると確信し、農業者が将来に希望を持ち、安心して営農に取り組み、さらに次世代につなぐことができる農業を実現するためにも、役職員あげて組合員の付託に応えるよう努めて参ります。
 結びになりますが、今年一年が平穏で豊穣の秋を迎えられますことと、皆様方の益々のご健勝を心からご祈念申し上げ年頭のご挨拶といたします。

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