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長門組合長・年頭挨拶

2021.01.01

新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては清々しい新年をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。また、日頃より農協事業にご協力を賜り感謝申し上げます。

昨年を振り返りますと、世界的なコロナウィルス感染拡大により、生活や経済のスタイルが大きく変化し、収束が見えない状況の中、感染防止に気が抜けない一年であり皆様におかれましては、大変ご苦労されたことと思います。特に、医療関係や介護施設等に従事する皆様の奮闘に敬意を表するところであります。
 農業分野では、農林水産省が一早く感染拡大により影響を受けた生産者に対する支援として、「Go To キャンペーン」や「経営継続補助金」「高収益作物次期作支援交付金」など打ち出しました。事業実施の途中で要件変更により、消費者や農業者に混乱がありましたが、事業の効果が現れており、支援の延長や充実などを期待するところであります。
 コロナ渦による観光業や飲食業、イベント業の落ち込みは、農畜産物の需要や物流に直結しております。米、小豆、和牛素牛など一部の品目で価格が、昨年を大きく下回っております。特に、米については、コロナ渦による消費減少と合わせて、府県の「目安を上回る作付け」により、20万トンを超える過剰在庫が発生する見通しであり、対策を講じなければ相場が見通せない状況であります。JA北海道グループとして、水稲作付が安心して行える対策や方針を国に強く要請している状況です。

天候は、全国的に梅雨前線が長期にわたり停滞し梅雨明けが遅く、「令和2年7月豪雨災害」が西日本を中心に発生するなど、気象変化の激しい年でした。当町では、干ばつや収穫時期の長雨で、一部作物に影響ありましたが、台風の影響が少なく災害発生も無い年でした。また、米の作柄も、全道の「作況指数106」のなか「作況指数108」となり、近年ない豊作年となりました。
 農畜産物の販売額は、価格が下がった品目もありましたが、総じて収量が多く、昨年の販売額を2億円上回る48憶円を超える見込みであります。この成果は、日頃の肥培管理と収穫に対する努力の賜であると敬意を表するところです。特に、施設野菜や高収益作物が大きく昨年を上回ったところです。
 また、一昨年、施設復旧のため穀類乾燥調整作業を、外部に委託しご不便をおかけしておりましたが、行政の支援により「穀類乾燥調製施設」が昨年3月に完成し、小麦、米、大豆の調整作業を行っております。乾燥調整施設は、旧施設に比べ処理能力は劣りますが、最新の機械により多様な受入対応や品質向上が期待でき、農業所得向上を図るとともに輪作や規模拡大を後押しする運用を検討しております。

繁忙期でありましたが、地区別懇談会で協議頂いたことに感謝申し上げます。
 農業者の高齢化や減少、また農村の労働者不足といった大きな課題を克服するには、皆様とともに問題や目標を共有することが重要であると考えております。
 組合員の皆様においては、コロナウィルス感染症拡大による影響が見通せず、営農計画作成に苦労されているとことと存じますが、関係機関と協力し組合員皆様方の経営安定のため最大限の努力をして参ります。
 しかし、地域農業の振興や相互扶助の力を発揮するには、皆様が積極的に農協事業をご利用頂くことが不可欠ですので、ご理解、ご協力をお願いいたします。

課題は山積していますが、「組合員の皆様が結集する力」と「これまで培ってきた複合経営」が鵡川農業の礎であると確信し、農業者が将来に希望を持ち、安心して営 農に取り組み、さらに次世代につなぐことができる農業を実現するためにも、役職員あげて組合員の付託に応えるよう努めて参ります。
 最後になりますが、本年も豊穣の秋を迎えられますことと、皆様方の益々のご健勝を心からご祈念申し上げ年頭のご挨拶といたします。

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