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長門組合長・年頭挨拶

2025.01.01

新年あけましておめでとうございます。
 組合員の皆様には、ご家族お揃いで輝かしい令和7年の新春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。また、農協事業運営に対し、ご指導、ご協力、ご支援を賜りましたことに役職員一同、心から感謝とお礼を申し上げます。

世界的には、人口増加や気候変動、さらに武力紛争によって、深刻な食糧危機が起っております。特に、ロシアによるウクライナ侵攻やガザ地区の紛争は、燃料や生産資材の価格高騰を招いており、農業に甚大な影響を与えております。さらには、トランプ氏の米大統領復帰により情勢がますます不透明となっており、世界経済の混乱が懸念されます。
 国内では、約25年ぶりに「食料・農業・農村基本法」が改正されましたが、具体的な施策は、令和7年度以降であり、食料安全保障強化のための実効性のある基本計画と裏付けとなる予算拡充が図られるよう、引き続き系統組織の要請活動に協力をしてまいります。
 また、水田活用直接支払い交付金の見直し、さらに資材価格高騰や物流問題など、今まで経験したことがない大きな課題に直面しておりますが、食料供給基地として「北海道農業」が担う社会的役割を理解頂くよう努めるとともに、食料供給基地を担うにふさわしい農業所得の安定確保のため、引き続き関係機関やJAグループ北海道が一丸となり、取り組みを行ってまいりますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。

さて、昨年の天候は、2年連続の記録的な猛暑となり、生育障害や病害虫、また局地的な豪雨が発生し、作物に甚大な被害がありました。あらためて被害を受けられた皆様に、心からお見舞いを申し上げます。
 非常に厳しい生産環境でありましたが、農畜産物の販売金額は、計画の55億円を大きく越える見込みであります。
 特に水稲は、日胆地区の作況指数「102」であり、昨年より2ポイント落ちたものの、「令和の米騒動」と呼ばれるほど、米価格が高騰し、販売額は計画を大きく上回りました。
 野菜は、品目により高温や豪雨の被害がありましたが、総じて高単価となり、販売額は前年を大きく上回る見込みであります。さらに、令和6年10月末時点で、鵡川蔬菜園芸振興会の目標である販売金額30億円を達成いたしました。このことは、組合員の皆様の栽培に対する熱意と高温対策や肥培管理の努力、また関係機関のご支援の賜と衷心より敬意を表し、感謝申し上げます。
 花きは、前進出荷や生育障害が発生しましたが、共同選花の利用推進により計画を越える出荷量となり、販売額は前年を上回る見込みであります。
 畜産は、飼料価格が依然高止まりし、さらに和牛素牛の価格が低迷しており、非常に厳しい状況であります。JAグループ北海道では、政策提案や令和7年度予算確保に向けた運動を展開しており、現場に寄り添った国の畜産支援と早期の価格回復を願うところであります。

農協事業については、セレス店閉店後の施設活用について、ご心配を頂いておりましたが、新たに(株)ツルハと賃貸借契約を締結し、ドラッグストア・ツルハむかわ店が8月に開店いたしました。安定的な賃貸収入を確保するために、皆様のご利用をお願いいたします。
また、組合員皆様が大変お忙しいなか、地区別懇談会にご出席を頂きありがとうございました。金融事業については、デジタル化が加速し、さらに特殊詐欺やマネーロンダリング等の犯罪防止の対応強化が、地方の金融機関であっても求められております。金融店舗の営業体制見直しにより、顧客の皆様には不便をおかけすることもありますが、当農協もJAバンクの一員として厳格化、高度化に対応していかなければならず、組合員のご理解を賜りますようお願い申し上げます。
 農業・農協を取り巻く情勢は変化が激しく不透明でありますが、鵡川農業発展を図り、組合員の営農と生活を守るため、3カ年計画で掲げている「農畜産物販売額の恒常的50億円以上」「組合員資本増強」「農協結集力向上」の3つの目標を着実に進めてまいります。
 また、今後も役職員あげて、組合員皆様の負託に応えるJAを目指し、努力して参りますので、皆様の積極的な農協事業のご利用をお願いするところです。

最後になりましたが、今年一年、災害が無く、豊穣の出来秋を迎えられますことと、皆様の益々のご健勝を心から祈念申し上げて新年のご挨拶といたします。

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